映画【82年生まれ、キム・ジヨン】視聴感想！キャスト・あらすじ・配信・受賞等もご紹介

【82年生まれ、キム・ジヨン】は、2019年に韓国で公開された、チョン・ユミ、コン・ユ主演の、韓国映画。

韓国の1982年生まれで最も多い『ジヨン』とう名前を持つ女性の、少女時代、就職、結婚、出産、育児等を通し、女性が生きる過程で抱える差別への苦悩と葛藤を描いた作品。

この作品で、チョン・ユミは、第56回大鐘賞で『パラサイト 半地下の家族』のキャストを抑え、主演女優賞を受賞している。

また、本作が長編映画監督としてデビュー作となった監督のキム・ドヨンは、第56回百想芸術大賞で高く評価され、新人監督賞を受賞した。

原作は、韓国で130万部を突破したベストセラー小説『82年生まれ、キム・ジヨン』（チョ・ナムジュ著）。

主人公のキム・ジヨン（演：チョン・ユミ）は、１児の女の子をもつ専業主婦。会社員で夫のデヒョン（演：コン・ユ）と結婚し、出産を契機に仕事を辞め家庭に入っていた。育児と家事に追われるジヨン。過去には、痴漢にあえば女性が悪いと言われ、就職すれば、女性は出産・育児があるからと、男性優先の人事配置に苦しんできた。さらに現在は、夫の実家に行けば、家政婦のように扱われ、育児の息抜きにカフェに行けば、主婦は楽だなと世間から陰口を叩かれる日々。そんな生活の中、彼女は気が付かないうちにストレスを抱え、次第に多重人格のような状態になっていく、、。女性の生き方とは何か？未来に問いかける作品。

見どころ

1. 『新感染 ファイナル・エクスプレス』で共演した、チョン・ユミとコン・ユが夫婦役で再共演
2. チョン・ユミの渾身の代表作（大鐘賞映画祭で主演女優賞を受賞）
3. 原作は、韓国で130万部を突破し社会現象を巻き起こしたベストセラー小説

感想

女性として生まれた時から、当たり前のようにあった『女性差別』に改めて気付かされる作品。

フィクション的な作り話や、オーバーな演出は全く無く、本当に現実社会にありふれた女性の生きづらさを描いている。ジヨン（演：チョン・ユミ）の姿は見ていて痛々しかったが、国籍、未婚、既婚関係なく、女性なら誰しもが共感できる、女性に寄り添った映画だった。

女性は勿論だが、ぜひ男性におすすめ。ジェンダーへの理解が深まる、価値ある作品になっている。